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かわいいゆるキャラ出現?映画「パンズラ・ビリンス」の色々な解釈とレビュー

監督:ギレルモ・デル・トロ

脚本:ギレルモ・デル・トロ

キャスト:セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、イバナ・バケロ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル

製作年:2006年

製作国:スペイン・メキシコ合作

上映時間:119分

 

あらすじと見所

 

かわいいゆるキャラ出現?映画「パンズラ・ビリンス」の色々な解釈とレビュー2

1944年、スペインの内戦を舞台に迷宮へと足を踏み入れた少女が3つの試練に挑戦するダーク・ファンタジー。非現実世界では気持ち悪くも、かわいい?クリーチャーたちが作り出すファンタジックな世界があります。一方、現実の世界では誰もが逃げ出したくなるような悲惨で不条理な殺し合いが行われる世界です。この2つが混ざったダークでファンタジーな作品は見ていて斬新です。あっという間に不思議な世界へと連れて行ってくれます。殺し合いがとてもエグいので苦手な方はご注意ください。少女の成長を描いた映画ですが、テーマがとても深いところにあり見終わった後は思わず考えさせられます。ラストには色々な解釈が出来るのも、この映画の魅力かもしれません。

 

不思議な感覚を味わえる映画

 

かわいいゆるキャラ出現?映画「パンズラ・ビリンス」の色々な解釈とレビュー6

はじめて見るタイプの映画でした。痛々しいシーンや残酷なシーンが多くあり目を背けたくなります。挙げ句の果てに気持ちの悪い昆虫や妖精がたくさん出て来て眉間にシワを寄せっぱなしで見てしまいました。しかし、それを含めてこの映画の魅力と感じてしまうところは不思議です。そういう経験も有意義だと思いました。

 

色々な解釈ができるエンディング

 

かわいいゆるキャラ出現?映画「パンズラ・ビリンス」の色々な解釈とレビュー4

ネタバレになってしまいますが、ラストの解釈には色々あると思いました。この作品は ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。なぜかと言うと主人公のオフェリアは最後死んでしまうのです。死んでしまったオフェリアはハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。僕の解釈を少し書きたいと思います。僕は現実の世界(残酷な世界)と非現実な世界(平和な世界)を両方みれた人がオフェリアだと思いました。最後に平和な世界へと行けたオフェリアはハッピーエンドです。現実の世界でオフェリアは死んだあと、光に包まれ月に飛ぶのだろうと予想したのですが、消えることなく死体が虚しく残りました。悲しむ人々を見て、現実の世界はここまで救われないのかと重い気持ちになりましたが、ラストのラビリンスに入る切っ掛けの花を見てホッとしました。現実の世界が苦しくて逃げ出したい人のための優しさを感じ、あの一瞬で救われました。おそらくオフェリアはビダルのもとへ行くことを嫌がり、毎日泣いて、現実から本当に逃げたかったのだと思います。その強い気持ちがラビリンスに入る切っ掛けとなり、救われたのだと思います。なので僕はハッピーエンドに感じました。深い人間ドラマをダーク・ファンタジーで見せられたような気がします。

セリフは「かっこいいもの」と勘違いしていた頃を告白

初めてのセリフで注意されたことを書きたいと思います。たくさん教えていただいた中から、特に僕の直すべきポイントとなった4つを書きます。

  1. 相手にきちんと伝えること
  2. 声のボリューム
  3. 声のトーン
  4. 相手役とのやり取りの中で「言われている気がするか?」

本番までの3ヶ月間、僕はこの4つを意識し稽古してきました。今回は1つ目の相手にきちんと伝えることを書きます。

 

相手役に伝えることの難しさ

 

セリフは「かっこいいもの」と勘違いしていた頃を告白する2

どうしても、お客さんを意識した芝居になってしまいます。自分を「かっこ良く見せたい!」「目立ちたい!」「上手に見せたい!」などの邪念が入りセリフが相手に向かいません。自分ではそんな気はないのですが。。。不思議なものです。僕自身がどう見えているのかも役者は知っておかなければならなかったのです。なので注意された点は、まずは役が伝えたいことを僕自身がしっかりと理解してあげることでした。役の気持ちを理解してあげて、代わりに僕が伝えてあげる。という考え方を教わりました。

とにかくリアルであることを前提に作品を作っていく演出はとても魅力的で楽しいものでした。お客さんを「とあるアパートの一室を覗き見している感覚にさせたい」という演出は見ている側をドキドキさせます。普段の生活で覗き見したらドキドキしますよね(笑)演じる側はナチュラルを要求され、お互いの関係性をリアリティーのあるものにしていきます。とは言え、普段の生活の中でやっていることをすれば良いのです。しかし日常では自然に出来ていることが、芝居になると出来ないことに気付きました。

 

まずは聞いて感じること

 

sheet music and earbud headphones

日常では自然と相手に集中しています。しかし、芝居だとそれが難しいことに気付きました。もちろん人によって違うと思いますが僕の場合は自分の方に意識がいってしまいました。五感を使って相手を感じようとするのですが、気付いたら自分の方に意識がいってしまうのです。日常に置き換えた良い例えが出てきませんが、これも役者ならではの不思議な体験だと思います。特に出来ないことは相手の言葉を聞くことでした。聞いても、何も思わないし感じないのです。感情も生まれない。ちゃんと聞こうと思えば思うほど聞けないことに衝撃をうけました。セリフを言うには、まずは聞いて感じることが大切だと思いました。

 

修正するために努力したこと

 

セリフは「かっこいいもの」と勘違いしていた頃を告白する3

このような症状に落ち入った時にアドバイスをいただきました。発想を転換するアドバイスです。

  • お客さんを気にしないこと。演じる空間には自分と相手役しかいないと思い込みます。そのための戦略として声のトーンを低くし、ボリュームも落とします。そうやって会話していくことで少しずつ相手役とプライベートな空間が生まれたように感じ、結果的に集中出来ました。満足のいく結果には程遠いですが、稽古場で実験できることがとても楽しかったです。
  • 相手役と一緒に遊ぶ発想を持つこと。舞台で決められた動きを一度なくして、役から外れても構わないので、相手の気持ちを誘導させてあげるように演じます。お互いがお互いを意識し合って誘導しようとするので自然と集中していました。エチュード(セリフやその他の設定もない即興劇)に近い状態です。
  • チームプレーをすること。当たり前のことですが、演技にもリズムがあり、セリフをテンポよく続けていくことで今までにない不思議な感覚を味わいました。リズムを崩してはいけないゲームのような感覚です。とても演技をしているようには思えませんでした。しかし、自分のことを一生懸命考えて演じるよりも、リズムよくセリフを言っている方がかえってお話が伝わりやすくなります。舞台は生きた、生なものを感じました。

以上のことで全て解決。とはいきませんが人間の生理や体の仕組みを少し知ることが出来ました。普段の生活で自然と感情が生まれ、意志が生まれ、行動していく人間が面白いと思い始めました。

紛争ダイヤモンドについて考えさせられる、実話に基づいたリアリティーある映画「ブラッド・ダイヤモンド」の感想

監督:エドワード・ズウィック

脚本:チャールズ・リーヴィット

キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、アーノルド・ボスルー

製作年:2006年

製作国:アメリカ

上映時間:143分

 

あらすじと見所

 

輝きの裏にある人間の欲深さをみた、映画「ブラッド・ダイヤモンド」

激しい内戦が続くアフリカ、シエラレオネ。元傭兵である密売人ダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は現地で漁師をしているソロモン(ジャイモン・フンスー)に巨大なピンク・ダイヤの在り処を聞く。反政府軍とピンク・ダイヤを巡る争いが激しくなる中、ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)は反政府軍の資金源となっているブラッド・ダイヤモンドの真相に迫る。はたしてピンク・ダイヤは誰の手に。そして激化する地域紛争を止めることはできるのか。

実話に基づいたブラッド・ダイヤモンドの真相に迫った映画です。社会派サスペンス映画ですが難しくありません。アクションシーンも見応えがあるのでエンターテインメントとして楽しめます。2006年度アカデミー賞では主演男優、助演男優、音響編集、録音、編集と5部門にノミネートされています。

 

ブラッド・ダイヤモンドとは

 

輝きの裏にある人間の欲深さをみた、映画「ブラッド・ダイヤモンド」

Wikipediaより
紛争ダイヤモンド(ふんそうダイヤモンド、フランス語: Diamants de conflits、英語: Blood diamond)とはシエラレオネなど内戦地域で産出されるダイヤモンドをはじめとした宝石類のうち、紛争当事者の資金源となっているもの。 血塗られたダイヤモンド (blood diamond)、汚れたダイヤモンド (dirty diamond)、戦争ダイヤモンド (war diamond)とも呼ばれる

この映画ではアフリカ、シエラレオネを舞台にしていますが、実際、このような紛争はたくさんの国でおきています。反政府軍がダイヤモンドを紛争の資金とし、武装を整えるので戦いが長引きます。ダイヤモンドを採取する労働者は現地のアフリカ人で、強制的に奴隷のように働かされます。

 

阻止するのは消費者

 

輝きの裏にある人間の欲深さをみた、映画「ブラッド・ダイヤモンド」3

ダイヤモンドを中心にたくさんの人々が犠牲になっていることを知りました。実際はお金が欲しいために犠牲者を生むのだと思いますが、これ程までに殺し合いが行われている世の中は怖いと思いました。映画の最後に「阻止するのは消費者である」の言葉はとても責任を感じました。僕たち消費者が何も考えずに購入している物が、実は大変な物だったりすると言うことです。人間の欲はとても恐ろしいものです。

最後の最後まで考えさせられる映画でしたが、レオナルド・ディカプリオとジャイモン・フンスーの血管が切れるのではないかと思わせる鬼気迫る演技は凄いです。ガチンコのバトルの連続です。

 

 

死刑執行の補佐に与えられる休暇とは、刑務官と死刑囚の人間ドラマを描いた映画「休暇」の感想

監督:門井肇

脚本:佐向大

キャスト:小林薫、西島秀俊、大塚寧々、大杉漣、柏原収史

製作年:2008年

製作国:日本

上映時間:115分

 

あらすじと見所

 

死刑のあとの休暇とは、映画「休暇」2

独身の刑務官、平井(小林薫)に縁談が持ち込まれる。相手はシングルマザーの美香(大塚寧々)。二人の関係は順調に行くものの、美香の一人息子、達哉とは未だに打ち解けずにいた。結婚間近になり、新婚旅行と達哉との距離を縮めたい平井はまとまった休暇を取る為に支え役を志願することにした。職場の同僚から反感を買った支え役とは一体何か。死刑に立ち会う刑務官の苦悩を描いた人間ドラマ。

刑務所内の出来事がリアルに描かれています。死刑囚の死を待つ心境と、人を裁かなければならない刑務官の心境が見ていて辛いです。重い人間ドラマですが、物語は淡々と進みます。怖いぐらい静かに進む物語に緊張します。

 

支え役に与えられる一週間の休暇

 

死刑のあとの休暇とは、映画「休暇」4

この映画では絞首刑がどのように行われるかが分かります。衝撃的だったことは執行の際、落ちてきた身体を支える「支え役」が二人もいるということです。支え役は死刑台の床が開かれる下で待ち構えています。その心境を想像しただけで大変な仕事だとわかります。そして、落ちてきた身体が暴れないようにしっかりと支えるのです。暴れる力や時間は人それぞれ違いますが二人掛りで抑え静まる時を待ちます。勤めた後は支え役に一週間の休暇が与えられます。

 

生かすも殺すも人間が決めること

 

死刑のあとの休暇とは、映画「休暇」3

この映画では誰も死刑を望んでいません。死刑囚も必死に生きようとしています。なので、考えてしまうことは全ての人が納得する刑罰はないかということです。被害者遺族、加害者、刑務官、国民が納得出来る刑罰です。それは不可能だとしても、日々おこる犯罪に対して耳を傾け、死刑に対しての深い知識を皆で持った時に初めて死刑が無くなるのではないかと思いました。生きようと必死になっている人の命を奪わなければならない死刑は本当に必要なのか考えてしまいます。

 

 

演じるとはどういうことか、初めての演技で感じたこと

生まれて初めて演技をした感覚は今でも覚えています。不思議な感覚でしたが新鮮で楽しかったです。これが演じる事なのかと思いました。今回は演じていると実感した瞬間を3つ書きたいと思います。(初めての演技ということで台本の読み込みがあまく、役が作れていないことを前提とします)

 

台詞を言うとき

 

初セリフで発見した自分の体と役の心

以前にも記事にしましたが台詞が棒読みになったことです。ここでは詳しく書きませんが、確かに自分と役との違いを感じました。この違いが演じることなのだと思います。

 

相手の台詞を聞いたとき

 

演じるとはどういうことか、初めての演技で感じたこと2

相手の台詞を聞いたときに、何も思わず何も感じなかったことを覚えています。普段の日常の会話では有り得ないことですが、芝居だと有り得ます。聞いているときは何をしたら良いのかと思いました。台詞を言うだけが演じることだと思っていた僕は、聞く事に対しては何も考えていなかったのです。不安な気持ちで一杯になりました。相手の言葉を聞いて役はどう思うのか。役のことを知らなすぎると思いました。演じる上でとても大切な事です。

 

恥ずかしいと思ったとき

 

演じるとはどういうことか、初めての演技で感じたこと3

僕の役はテンションの高い役でした。喜怒哀楽がはっきりしていて感情的になるシーンが多くあります。人前で感情を出すことは想像以上に恥ずかしく抵抗を感じました。しかし、面白いと思ったことは一生懸命演じながらも、頭のどこかで「この役はここで怒るのか」「この役はここで笑うのか」など客観的に自分とは違う人間を感じたことです。自分の中にもう一人の人間がいるような気がしました。

報道で伝えきれなかった遺体安置所での真実、映画「遺体 ~明日への十日間」感想

この映画はジャーナリスト石井光太が実際に目撃し、取材した事実に基づいて出来ています。東日本大震災が起きてから十日間、岩手県釜石市の遺体安置所を舞台にした真実の映画です。報道では伝えきれなかった事実を映し出します。

 

映画から伝わる強い想い

 

遺体2

以下、公式サイト「遺体 〜明日への十日間」より

君塚良一監督
この映画はすべて事実に基づいています。モデルの方やご遺族の方々にお会いしました。取材ではなく、「こういう映画を作ろうと思いますが、どう思いますか」という事を気持ちだけで聞きました。もしひとりでも映画化に反対の意見があれば、それはやめようと思っていました。震災から半年くらいの時期でしたが、みなさん疲れている感じや、ニュースも徐々に減っていき少し孤立した感じもうかがえました。ますます「風化させてはいけないな」という思いありました。

この映画を見ていると他の映画にはない気迫を感じます。現地で起きた真実を伝えなければならないという使命感の様なものです。その強い使命感はカメラに映らないスタッフからも気として出ているような気がします。君塚監督が映画を通して伝えたかった想いは、モデルの方やご遺族の方々の理解と協力があってこそだと知り、映画に関わった方々の深い絆を感じました。

 

知られざる事実

 

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皆さまは遺体安置所での出来事をどこまで想像できるでしょうか。この映画は僕の想像を遥かに超えるものでした。次々に運び込まれる泥まみれの遺体。ブルーシートや毛布に包まれて無造作に置かれます。地元の医師、歯科医は遺体の身元判明のために働きます。市の職員、ボランティアスタッフは遺体を遺族に返すため、安置所をきれいに掃除します。

西田敏行さん演じる相葉常夫はボランティアスタッフとして遺体安置所で働きます。死体をご遺体と呼び、生きている人間と同じように愛情ある接し方をします。相葉常夫は「遺体とは生きている人と同じように接しなさい。遺体は話しかけられると、人としての尊厳を取り戻す」と安置所のスタッフに呼び掛け、バラバラだったスタッフの心を一つにしていきます。

 

釜石高等学校での上映会

 

遺体4

岩手県釜石市内の釜石高等学校での上映会ではたくさんの市民の方々から感想が寄せられました。「遺体 明日への十日間」公式サイトでご覧になれます。この映画は人々に何をもたらしたかが分かります。

 

 

人間は感情がないとどうなるのか、設定が斬新なバイオレンス映画「脳男」の感想

監督:瀧本智行

脚本:真辺克彦、成島出

キャスト:生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉奈

製作年:2013年

製作国:日本

上演時間:125分

 

あらすじと見所

 

映画「脳男」が見せる感情表現2

並外れた身体能力と頭脳を持つ鈴木一郎。無差別連続爆破事件のアジトを突き止めた茶屋刑事が向かうと、そこには鈴木一郎の姿が。一切身元不明の鈴木一郎に精神鑑定を受けさせると驚くべき結果が出る。人間らしい感情を持たない鈴木一郎に興味を持った脳神経外科医の鷲谷は彼の過去を調べることに。連続爆弾犯の死闘と脳男の過去が描かれるバイオレンス・ミステリー。

見所は激しいアクションシーンと個性的なキャラクターです。特に脳男のキャラクターは斬新で、脳男の過去を辿るにつれて感情移入してしまいます。邦画のバイオレンス好きな方にはオススメです。

 

感情がない脳男の強み

 

映画「脳男」が見せる感情表現5

以下、ネタバレです。

感情のない設定は想像以上に引き込まれました。なぜ引き込まれたかと言うと、脳男は物事にたいして何も感じないからです。見ていて「今、この人は何を思っているのだろう」と気にして見てしまいます。この感じないことが脳男の一番の強みだと思いました。傷を負っても傷みを感じません。苦痛を感じない脳男は、トレーニングで身体能力と強靭な肉体を手に入れます。知能の高さに関しても同じようにして手に入れたのかもしれません。感情がないため多くのことを悟られずにすむ利点があります。それだけに、脳男の笑顔のない姿が悲しく見えました。

 

感情がない脳男の弱み

 

映画「脳男」が見せる感情表現4

何を考えているか分からずコミニュケーションが取れません。受け答えが出来たとしても、人間関係の距離感を縮めることは難しいです。お互いの関係を深め合うことは困難だと思いました。脳男は感情がないため、精神的なダメージと肉体的なダメージがありません。なので人を簡単に殺してしまいます。

たくさんの痛みを知ることで人は強くなるのだと思いました。傷の痛みを知っている人ほど他人を傷つけることはしません。この映画は僕にとって過激でヘビーな作品でしたが、最後のシーンで脳男が人と関わることによって成長する可能性が見れて少しホッとしました。この見方は人によって違うと思いますが。

 

ハラハラドキドキの連続、あっという間に見終わる映画「フォーン・ブース」の感想

原題:PHONE BOOTH

監督:ジョエル・シューマカー

脚本:ラリー・コーエン

キャスト:コリン・ファレル、フォレスト・ウィッテカー、ラダ・ミッチェル、ケイティ・ホームズ

製作年:2002年

製作国:アメリカ

上映時間:81分

 

あらすじと見所

 

思わず日頃のおこないを考えてしまった映画「フォーン・ブース」5

スチューは自称やり手のパブリシスト。口が達者で嘘を付くことを何とも思わないスチューは、さっそうと街を歩きながら携帯電話で次々に仕事をまとめていく。そんな時、マンハッタン、タイムズスクエアの公衆電話から突然電話が鳴る。誰からか分からないが電話に出たスチューはその瞬間から悲劇が始まる。スチューに恨みがあるという謎の男が電話だけで姿を見せずに復讐を繰り広げるサスペンス映画。

上映時間が81分と短いのですが見応えのあるサスペンス映画です。ハラハラドキドキとスピード感あふれる作品は集中力が切れる間に見終わります。主人公のスチューが電話の会話だけで追いつめられていく展開は見ていて斬新で驚きの連発です。緊張感のある心理戦が好きな方にはおすすめです。

 

日頃の行いを考えさせられる映画

 

思わず日頃のおこないを考えてしまった映画「フォーン・ブース」6

今の時代、いつ、どこで人の恨みを買うかわかりません。インターネットが普及した今は、会ったことのない人からも恨みを買う可能性があります。そんな日頃の行いを考えさせられる映画でした。自分のことばかり考えて生活していると、いつかは周囲をも巻き込む大きな罰がやってきます。「あなたは大丈夫ですか?」と聞いてくれるような作品でした。

 

正直に生きるとは

 

思わず日頃のおこないを考えてしまった映画「フォーン・ブース」7

嘘を付かず、自分に正直に生きることは勇気のいることだと思いました。心が強くなくては出来ないことだと。そう思わせてくれるラストのシーンは涙を誘います。懺悔とも言えるシーンです。真実を告白する姿を見て勇気と強さを感じました。人として大切なことを教えてくれるこの映画は、感謝の気持ちを忘れるなと言っているようにも思えます。

 

フォルクスワーゲンで家族旅行、家族の絆を取り戻す映画「リトル・ミス・サンシャイン」の感想

原題:Little Miss Sunshine

監督:ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス

脚本:マイケル・アーント

キャスト:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーブ・カレル、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン

製作年:2006年

製作国:アメリカ

上映時間:100分

 

あらすじと見所

 

映画「リトル・ミス・サンシャイン」を見て家族の絆について考えました2

美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の最終審査に通過した少女、オリーブ。決して美少女とは言えないぽっちゃり気味の彼女だが栄冠を手にするべく、歌やダンスなどの練習を一生懸命頑張ります。家庭崩壊寸前の冷めきった家族が娘のために力を合わせて会場まで連れて行くロードムービー。

家族の一人一人が個性的で感情移入してしまうこと間違いなしです。毎日顔を合わせて暮らしていかなければならない家族。一人一人が家族のことをどう思っているのか、抱えている悩み事が良く分かります。冷めきった家族が少しずつ温かさを取り戻していく感動作です。ミニシアター系でシュールな笑いをたくさん入れたコメディー映画でもあります。車好きにはたまらないフォルクスワーゲン・タイプ2が1287kmの旅に出ます。途中からボロボロになりますが。

 

登場人物の紹介

 

映画「リトル・ミス・サンシャイン」を見て家族の絆について考えました7

以下、簡単な家族構成です。少しネタバレになります。

家族の大黒柱、父親のリチャード(グレッグ・キニア)は勝ち組になることを意識し、子供にも教え込むほど負けず嫌いの男。そのために周囲の人をすぐに敵に回してしまう面倒くさい人間です。妻のシェリル(トニ・コレット)は夫との喧嘩と二人の子供に手を焼く主婦。その兄であるフランク(スティーブ・カレル)はプルーストの研究家でありゲイです。彼の教え子の恋人(男)にフられ自殺未遂を起こします。そんな経緯もあり、しばらくは妹のシェリルの家で暮らすことになります。長男のドウェイン(ポール・ダノ)は思春期の15歳。パイロットになることが夢で、夢を叶えるまでは誰とも口をきかないと誓う頑固な青年。娘のオリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)はコンテストのクイーンになるべく日々特訓します。リチャードの父親であるエドウィン(アラン・アーキン)は孫娘のオリーブを可愛がる一面もありますが、ヘロイン中毒者で老人ホームを追い出されるなど口の悪いやんちゃなおじいちゃん。

 

冷めきった家族をコメディーで見れる

 

映画「リトル・ミス・サンシャイン」を見て家族の絆について考えました8

物語が始まってすぐに家族関係がわかります。それぞれが自分のことだけを考えて行動していました。まとまりのないバラバラな家族です。一見、楽しそうで仲の良い家族に見えますが僕は冷めきっているように見えました。もし僕が家族の一員になっていたら、おそらく部屋に引きこもり口を聞かないと思います。なるべく関わらないような生活をしたいと思うはずです。

そんな家族を見せておきながらも、この映画はコメディーとして伝えてくれます。個々の良いところも悪いところも隠さずに出してくれます。全力で生きて行く姿は見ていて面白いです。次第に感情移入していき応援したくなります。

 

家族の絆を取り戻すためには

 

映画「リトル・ミス・サンシャイン」を見て家族の絆について考えました9

冷めきった家庭が好きな人はいないと思います。人それぞれに理想の家族像があります。この映画の家族もそれぞれの理想を求めて暮らしています。では、理想の家族とは何か。僕の理想の家族は、家族のみんなが幸せか不幸せかと聞かれたらはっきりではなくなくとも幸せだと言ってくれたら理想の家族です。家族の仲を良くしたいと思いながらもバラバラだった家族が、いつの間にかに手を取り合っていることに気付いたとき、この家族の幸せを感じることができました。子供達は自分の幸せのために、親は子供の幸せのために行動していました。最後の最後まで笑って感動できる映画です。