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笑いの大切さを教えてくれる三谷幸喜脚本の人気演劇作品、映画「笑の大学」感想

監督:星護

脚本:三谷幸喜

キャスト:役所広司、稲垣吾郎

製作年:2004年

製作国:日本

上演時間:121分

 

あらすじと見所

 

笑いの大切さを教えてくれる三谷幸喜脚本の人気演劇作品、映画「笑の大学」感想2

昭和15年、浅草の劇団、笑の大学の座付き作家、椿一(稲垣吾郎)は新作の上演許可をもらうべく警視庁保安課検閲係の向坂睦男(役所広司)に台本を持って行く。真面目な向坂睦男は一度も笑ったことがなく、喜劇の台本になかなか許可を出しません。許可がもらえず何度も台本を書き直すうちに、ついに完璧な笑える台本が完成します。そして夢にまで見た上演許可が降りるのだが…。

この作品はほとんど二人による芝居で出来ていることと、一つの部屋を中心に撮られているため舞台演劇を見ている錯覚になります。斬新な撮影方法と独特なコメディーが合わさって、他の映画とはひと味違う魅力があります。笑いと感動が詰まった作品です。

 

昭和15年の時代背景

 

笑いの大切さを教えてくれる三谷幸喜脚本の人気演劇作品、映画「笑の大学」感想4

昭和6年の満州事変から昭和20年の太平洋戦争終結までの紛争を十五年戦争と言われていますが、この映画の舞台となっている昭和15年は戦争色が強くなった年かもしれません。一般の暖房電熱器や冷蔵庫などの電気器具の使用が禁止されます。お米やマッチの配給が始まり「ぜいたくは敵だ」と呼び掛け都内では1500本もの立看板が設置されたそうです。

芸事にも変化が現れました。カタカナを使った芸名は改名させられ16名が槍玉にあげられてます。理由は皇室や神社の尊厳を汚す恐れがあるからなどだそうです。映画を見ていただければ分かりますが、非常に活動しにくい時代です。

昭和14年9月に第二次世界大戦勃発、昭和15年9月に日独伊三国同盟成立、昭和16年12月真珠湾攻撃と戦争は世界中で拡大していきます。

 

だからこそ、笑いが必要な世の中

 

笑いの大切さを教えてくれる三谷幸喜脚本の人気演劇作品、映画「笑の大学」感想

常に死と隣り合わせの時代です。やりたいことに制限が出てしまい、夢を諦めなければいならないことは非常に残念です。僕は苦しい時こそ娯楽は必要であり楽しむための時間を作るべきだと思います。どうしても喜劇を上演したい脚本家の椿一とそれを許さない検閲官の向坂睦男の二人芝居ですが、時代に負けない椿一の熱い気持ちに感動します。創り手の志がとても素敵です。そんなストーリーでありながら、この作品はコメディーで観ることができます。何度も笑ってしまううちに、人間の感情の喜の大切さに気付きます。