衝撃的な結末をどう理解するか、濃厚な夫婦愛を描いた映画「さよなら渓谷」感想

監督:大森立嗣

脚本:高田亮、大森立嗣

キャスト:真木よう子、大西信満、大森南朋、鈴木杏、井浦新、新井浩文、鶴田真由

製作年:2013年

製作国:日本

上演時間: 116分

 

あらすじと見所

 

この衝撃的な結末をどう理解するか、濃厚な夫婦愛を描いた映画「さよなら渓谷」感想2

緑がきれいな静かな渓谷で幼児が殺害される事件がおきた。逮捕されたのは幼児の母親で、事件は全て解決したかと思われた。しかし、隣に住む尾崎俊介(大西信満)が その母親と不倫しており共犯の可能性があると証言される。その証言者とは俊介の妻かなこ(真木よう子)であった。はたして事件の真相は…。そして、二人の夫婦の関係はどんなものなのか。衝撃的な二人の過去が事件解決の鍵を握る。

原作は芥川賞作家の吉田修一。モスクワ映画祭・コンペティション部門で審査員特別賞受賞した作品。夫婦の愛の形を描いたドラマです。一度引き込まれたら目を離すことが出来なくなる夫婦関係で、見終わった後はかなり体力を消費させられました。深くて重いお話なので気分は明るくなりませんが、終わった後の感想が絶えない作品です。あなたはこの夫婦の愛の形に共感できるでしょうか?カップルにおすすめの映画です。

 

モスクワ国際映画祭

 

1998_keikoku

Wikipediaより

モスクワ国際映画祭(モスクワこくさいえいがさい、Moscow International Film Festival、Московский Международный Кинофестиваль)は、ロシアのモスクワで2年に1度開かれる映画祭(1959年-、1935年と2000年は例外的に実施)。国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の長編映画祭(Competitive feature film festival)であり、世界四大映画祭のひとつ。部門には最優秀作品賞(Golden st.George)、審査員賞、監督賞、男優賞、女優賞などの他に、国際批評家協会賞などもある。

モスクワ国際映画祭はカンヌ、ベルリン、ヴェネツィアと並ぶ世界四大映画祭です。今回「さよなら渓谷」が受賞したコンペティション部門、審査員特別賞はグランプリに次ぐ賞で、日本では羽仁進監督「手をつなぐ子等」の48年ぶりの快挙です。

 

二人の愛の形をどう受け止めるか

 

この衝撃的な結末をどう理解するか、濃厚な夫婦愛を描いた映画「さよなら渓谷」感想3

この映画の面白いと思ったところは観ているお客さんが二人の愛をどう受け止めるか人それぞれ違うのではないかと思ったことです。壮絶な過去がある二人に本当に愛はあったのか?最後の結末は愛情ある行為なのか?この二人の過去がどうあれ、僕は愛し合っていたと思います。理屈では理解できない愛です。最後の最後までお互いを理解出来なかったように感じましたが、そこが妙に人間らしく生々しかったです。この二人には普通の人が感じる愛以上の何かを感じ合っていたのかも知れません。

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