フォルクスワーゲンで家族旅行、家族の絆を取り戻す映画「リトル・ミス・サンシャイン」の感想

原題:Little Miss Sunshine

監督:ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス

脚本:マイケル・アーント

キャスト:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーブ・カレル、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン

製作年:2006年

製作国:アメリカ

上映時間:100分

 

あらすじと見所

 

映画「リトル・ミス・サンシャイン」を見て家族の絆について考えました2

美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の最終審査に通過した少女、オリーブ。決して美少女とは言えないぽっちゃり気味の彼女だが栄冠を手にするべく、歌やダンスなどの練習を一生懸命頑張ります。家庭崩壊寸前の冷めきった家族が娘のために力を合わせて会場まで連れて行くロードムービー。

家族の一人一人が個性的で感情移入してしまうこと間違いなしです。毎日顔を合わせて暮らしていかなければならない家族。一人一人が家族のことをどう思っているのか、抱えている悩み事が良く分かります。冷めきった家族が少しずつ温かさを取り戻していく感動作です。ミニシアター系でシュールな笑いをたくさん入れたコメディー映画でもあります。車好きにはたまらないフォルクスワーゲン・タイプ2が1287kmの旅に出ます。途中からボロボロになりますが。

 

登場人物の紹介

 

映画「リトル・ミス・サンシャイン」を見て家族の絆について考えました7

以下、簡単な家族構成です。少しネタバレになります。

家族の大黒柱、父親のリチャード(グレッグ・キニア)は勝ち組になることを意識し、子供にも教え込むほど負けず嫌いの男。そのために周囲の人をすぐに敵に回してしまう面倒くさい人間です。妻のシェリル(トニ・コレット)は夫との喧嘩と二人の子供に手を焼く主婦。その兄であるフランク(スティーブ・カレル)はプルーストの研究家でありゲイです。彼の教え子の恋人(男)にフられ自殺未遂を起こします。そんな経緯もあり、しばらくは妹のシェリルの家で暮らすことになります。長男のドウェイン(ポール・ダノ)は思春期の15歳。パイロットになることが夢で、夢を叶えるまでは誰とも口をきかないと誓う頑固な青年。娘のオリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)はコンテストのクイーンになるべく日々特訓します。リチャードの父親であるエドウィン(アラン・アーキン)は孫娘のオリーブを可愛がる一面もありますが、ヘロイン中毒者で老人ホームを追い出されるなど口の悪いやんちゃなおじいちゃん。

 

冷めきった家族をコメディーで見れる

 

映画「リトル・ミス・サンシャイン」を見て家族の絆について考えました8

物語が始まってすぐに家族関係がわかります。それぞれが自分のことだけを考えて行動していました。まとまりのないバラバラな家族です。一見、楽しそうで仲の良い家族に見えますが僕は冷めきっているように見えました。もし僕が家族の一員になっていたら、おそらく部屋に引きこもり口を聞かないと思います。なるべく関わらないような生活をしたいと思うはずです。

そんな家族を見せておきながらも、この映画はコメディーとして伝えてくれます。個々の良いところも悪いところも隠さずに出してくれます。全力で生きて行く姿は見ていて面白いです。次第に感情移入していき応援したくなります。

 

家族の絆を取り戻すためには

 

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冷めきった家庭が好きな人はいないと思います。人それぞれに理想の家族像があります。この映画の家族もそれぞれの理想を求めて暮らしています。では、理想の家族とは何か。僕の理想の家族は、家族のみんなが幸せか不幸せかと聞かれたらはっきりではなくなくとも幸せだと言ってくれたら理想の家族です。家族の仲を良くしたいと思いながらもバラバラだった家族が、いつの間にかに手を取り合っていることに気付いたとき、この家族の幸せを感じることができました。子供達は自分の幸せのために、親は子供の幸せのために行動していました。最後の最後まで笑って感動できる映画です。

 

 

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